勝てる騎手、勝たせる騎手

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競馬 騎手,テクニック,実力

騎手の役割

競馬用語には『馬7人3』という言葉があります。
これは競馬における競走馬と騎手のレースに貢献する割合の例えで使われる言葉です。
現代の競馬では、騎手の腕にそれほど差はないという考え方もあり、逆に『騎手買い』という言葉がある様に、騎手の腕前に重きを置く方もまた多くいます。

競馬新聞には馬の状態の情報は多く掲載されていますが、騎手については多くは掲載されていません。
それはトラックマンが見るのは基本的には競走馬であり、騎手は追い切りの方向性に合わせて馬を走らせているので騎手の状態を測るのが難しい事もあるでしょう。
また、競馬はあくまで競走馬が主役であるという事もその理由の一つでもあるでしょう。
それでも騎手の役割というのは競馬においてとても重要なポイントである事に違いはないでしょう。

競馬における騎手のテクニック

騎手のテクニックというのは実際にどういうものなのでしょうか。
分かりやすいのは、近年で良くみられる様になった「シッティングプッシュ」「ダンス」といった呼ばれ方をしている騎乗方法ではないでしょうか。
これは「目に見えやすい」テクニックですが、笠松競馬から中央競馬に移籍し、その腕前で多くの人を唸らせた安藤勝己騎手は、「走らない馬を走らせる」という事が良く取り上げられる騎手でした。
こういった見えないテクニックというものは多くあり、ゴールドシップの騎手で有名な内田博幸騎手はズブい馬「最初の動きが良くない馬」を走らせるのが上手い等と言った目に見えないテクニックというものも多くあります。

競走馬というのは乗ったらまっすぐ走るわけではありません。
まっすぐ走らないものをまっすぐに走らせているのが騎手です。
その上でレースの位置取りをしたり、ポジションをとったり、いきたがるのを制したりしながらレースを組み立てているわけです。
先に述べた「シッティングプッシュ」というテクニックにしても、とても運動量の大きい難しいテクニックであり、使ったから馬の足が伸びるわけではなく、タイミングと馬の余力がかみ合ってこその技術でもあります。
色々なテクニック、経験、そして競走馬との相性等、様々な要素があるからこその「騎手のテクニック」となるわけです。
上手いから勝てるわけではなく、上手い騎手、強い競走馬と条件が揃っても勝てない事が多いのが競馬であり、だからこそ競馬は何が起こるかわからないわけです。

競走馬として能力で劣っていると思われていても、騎手の騎乗と競走馬が上手くかみ合えば、1+1=2ではなくなるのが競馬なんです。

地方競馬の騎手の実力

中央競馬と地方競馬、全体的に見れば、その実力は中央競馬の方が上だと認識している方が多いと思います。
確かに中央競馬の方が上である事は実績から見て取る事が出来ます。
しかし、こと騎手に関して言えば、必ずしもそうではないという事も言えます。
地方競馬出身で、笠松競馬から中央競馬に移籍したアンカツこと安藤勝己騎手は移籍する前から実力を認められており、中央競馬へ移籍以降も確実に実績を積み上げていきました。
安藤勝己騎手の移籍をきっかけに、内田博幸騎手や岩田康誠騎手、戸崎圭太騎手等、地方で実績を積んだ騎手の移籍が続きましたが、多くの騎手がその期待以上の騎乗を見せ、G1レースでも勝利を重ねており、中央生え抜きの騎手とも十二分に渡り合っていると言える状況となっています。
今現在も、地方所属の騎手でもリーディング上位にいる騎手の中には、中央に来ても十分に通用するだろうと言われている騎手もいます。
金沢競馬場所属の吉原寛人騎手は中でもそういった声も多く、競走馬を追って走らせる騎手、いわゆる勝たせる騎手としての実力には定評のある騎手の一人でもあります。

勝てる騎手、勝たせる騎手

競馬で騎手を見る時に、大きく分けると勝てる騎手と勝たせる騎手というものがあります。

勝てる騎手とは人気を集めている競走馬に騎乗した時に高確率で勝つ騎手であり、代表的なのは武豊騎手になるのではないでしょうか。
競馬ではよく「競馬は何か起こるかわからない。」と言いますが、何も起こさずに期待通りに勝つという点では、武豊騎手は多くの名馬と呼ばれる競走馬に騎乗し、結果を出してきました。
強い馬に騎乗し、実力通りに勝つ事、これは意外と難しい事で、ディープインパクトの戦績は素晴らしいものですが、それは騎手の実力による部分も大きいという事が言え、主戦騎手として騎乗した武豊騎手の腕も確かなものであると言えます。

勝たせる騎手というのは、いわゆる穴馬を持ってくる力のある騎手であり、現在で言えばミルコ・デムーロ騎手やクリストフ・ルメール騎手、それに先にも述べた吉原寛人騎手の様なタイプです。
もちろん強い馬に騎乗した時にも結果を出しますが、人気薄の競走馬を馬券圏内に持ってくる騎乗が出来る騎手であり、大舞台で力を発揮するタイプとなるとその魅力は倍増します。
よく言われる騎手買いではこういったタイプの騎手が買われる傾向が強いですが、ミルコ・デムーロ騎手やクリストフ・ルメール騎手は最近では騎手買いが強い傾向にあり、逆に人気が過剰になっている場合もあります。

どちらの場合でも、競走馬に勝てるポテンシャルが無ければ勝つ事は難しいものですし、騎手と競走馬、人馬一体となるものが競馬ですから、騎手だけでなく競走馬のポテンシャルも踏まえた上でどうするかという事が大事になってきます。

騎手の特徴を知る

競馬の騎手にも色々な特徴があります。
前述した勝てる騎手と勝たせる騎手、そういったタイプもありますが、短距離が得意な騎手と長距離が得意な騎手、芝は得意だけどダートは苦手という騎手や、先行が得意だったり差しが得意だったりといった傾向も少なからずあります。
各競馬場によっても得意だったり不得手だったりするものです。
ただ、ベテランの蛯名正騎手は東京では安定した成績を残していますが、関西でも成績を落とさずに好成績を残しており、そういったデータも一つの予想のポイントにもあります。

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